設問に上手に答えられない子ども。その子どもには学年に関係なくある共通点があったのです。
(以前に書いた内容を加筆・修正しています)
国語についての大切な話です。
小学生を持つお母さんへ
今回はとても大切な話です。特に
「小学生を持つ保護者の方」
はぜひ読んでください。私も新坂先生も指導は主に
「中学生を対象」
に指導していました。もちろん、今も指導しています。指導の中で一番愕然としたのが
「生徒の国語力のなさ」
でした。
「国語が弱い」
と言うの話ではありません。
「国語が出来ないのですべて出来ない」
「国語が出来ないので成績が伸びない」
という話です。例えば、国語を指導するとき
「同じテキストを音読させる」
のですが、それをすると
「国語の力がわかる」
のです。どういうことかと言うと
「学年を問わず正確に読めているのか?」
を確認します。
例えば、小学生の教科書に載っているレベルの新しい文章を読ませたときの話です。通常は
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小学生・・・詰まりながら読む
中学生・・・普通に読む
高校生・・・上手に読む
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と思いますよね。ですが、現実は違います。実際に指導していると
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小学生・・・スラスラ読める
中学生・・・正確に読めない
高校生・・・正確に読めない
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となってしまっているのです。何度も言いますが、
「全く知らない文章を読む」
ときです。実は
「国語が出来ない子」
というのは
「文章が正確に読めていない」
という子が多いのです。それは学年に関係なくです。小学生でも
「トレーニングを積めばよくなる」
のですが、何もしないでそのままでいると
「高校生になって正確に読めない」
のです。
「学年が上がると読めるようになる」
のではないのです。
1文字でも違う言葉
例えばこんな文章があったとします。
「僕【も】そこに行こうと思った」
という文章でもうまく読めない子が読むと、勝手に
「僕【は】そこに行こうと思った」
「僕【が】そこに行こうと思った」
と文章を自分が思い込んだように読んでしまうのです。
「たった1文字ですが意味が違ってくる」
ので、
「相手に言うことが正確に伝わらない」
のです。そういった子はさらにこういう傾向があります。
設問に正確に答えられない子の特徴
それは
「相手が聞いていることではなく、自分が思い込んでいる質問に答える」
のです。そして、
「答えが合わない」
のです。こういう子は
「文章が正確に読めない」
「相手の言っていることが正確につかめない」
ので、「社会」「理科」「英語」「数学」でも問題を解いたり、参考書を見たりしても
「解説が読めない・わからない」
「説明が読めない・わからない」
となるのです。それで
「成績が上がらない」
「成績が伸びない」
のです。
「一人で勉強できる子」
を作るには
「まずは国語の力をつける」
ことです。
「それはわかっています。でもどうやってやればいいのかわからない」
と思います。その具体的方法については話をします。