国語の成績を上げるときに障害となるもの。まずはこの障害を除くことからスタートします。
国語が出来ない子について書いています。以前に書いたものを加筆・修正しています。
国語が出来ないの子のタイプ
昨日の
「小学生の国語」
についてですが、なぜ
「国語が出来ないのか」
という話をしたいと思います。
「国語が出来ない」
というのは子は実は
「やれば出来る子」
もいるのですが、
「やることさえない子」
というのもいるのです。
国語の迷信「やって上がらない」
それは
「国語の間違った迷信を信じている」
からそうなるのです。
「迷信」というより「情報の思い込み」です。例えば
===============
「国語はやっても成績が上がらない」
「やっても意味がない」
===============
と言いますが、最近では
「偏差値38→55」
にアップしています。これは
「市販の教材」
を使って指導してもです。その理由は簡単で、正しい解き方でやっていないからです。
わかやりやすい例でというと、数学の方程式で考えてみるとわかります。例えば
X+3=15 Xを求めなさい。
という問題があります。この答えを求めるとき
「何となく経験で12かな」
というやり方です。確かにこれでも解答は正解です。また、「1,2,3・・・12」と1つ1つ入れていっても正解です。
ですが、この勉強だと
X+47=102 Xを求めなさい。
には使えないのです。または時間がかかりすぎて時間内に終わりません。だから正しい解き方で
X+47=102
X =102-47
X =55
と解くのです。これと同じように国語も正しい解き方で解くといつも同じ解答になります。
国語の迷信「答えは1つではない」
「迷信」の中で代表的なものは
===============
「いろいろな感じ方・考え方があるので、 国語の答えが1つなのはおかしい」
===============
です。小学生では特に多いですね。
それは
「学校の授業は文章の中身を味わう授業」
だからです。例えば、あなたは4月になると
「桜の花」
をあちこちで目にしませんか?あなたは、「桜の花」を見て、どんな感情がわきあがってきますか?
「うれしい?」
「寂しい?」
それとも、新しく始まるので、
「元気が出る?」
いろいろな感じ方が出ると思います。実際に授業で聞いていますが、他の花に変えても
「意見はバラバラ」
です。ここで、感じ方は人それぞれなので、それはそれでOKですよ。それを、
「桜の花を寂しいって感じるのはおかしいよ。」
というのは、感じ方を否定することになります。それこそ「大きなお世話」って感じです。それでは
「個性を失う」
のです。そして、これが「味わう」ということです。ここでは、いろいろな感じ方があってもいいです。
ですが、「桜の花」の1つととってきて、バラバラにしたり、顕微鏡で見たりして、「桜の花」について、桜のめしべは1本で、とやっていくと、
「桜の花のめしべは1本」
というみんなが、同じような結論になってきませんか?もちろん、たくさんの桜の花を観察していると、ほとんどが同じ結論になるはずです。
つまり、この「迷信」は、国語を「味わう」ことと勘違いしているのです。
国語の勉強はどちらかと言うと、この「観察」に近いものです。相手をより正確に知るというのが国語なのです。
また、公立高校入試を考えてみましょう。公立高校は、中学を卒業予定の中学3年生なら、誰でも受けられます。
そして、答えは、必ず決まっていて、受験した翌日は新聞紙上で発表されます。
当然国語の答えも1つですし、
「誰もが納得できて、なぜそうなったのか説明できる解答」
になっています。もし、これが誰もが納得できない内容であれば、
「入試試験の作成者」
は、実はあとでいろいろ批判されるのです。だから、すべての解答には
「説明できるような解答」
になっているのです。ですから
「答えは1つになる」
のです。ただし
「表現の仕方で違い」
はあります。算数で言うと
「0.5」「1/2」
のような違いです。