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指導方法による違いの弊害。指導者の考え方によって子どもが勉強に対する取り組み方が変わってきます。

堀哲嘉

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指導方法による違いの弊害。指導者の考え方によって子どもが勉強に対する取り組み方が変わってきます。だから怖いのです。指導の仕方の弊害

もう何年も指導していると

「これはまずかったな」
「これは良かったな」

という指導についていろいろ悩むことが多いです。指導をしていると

「結果が出ればいい」

というものではないのです。塾をやっていると当然ですが

「結果を求められます」

会員さんによっては

「結果が出ないのなら辞めます」

と言って辞めていく人もいます。では

「結果が出ているのに何が心配なのか?」

という話をします。指導のときに

「なぜ悩むのか?」

という話をします。指導している順に書きますと子どもが一番状態のときの話です。

【1位】勉強そのものが面白い

実はこれが理想です。やっていることが面白いとドンドンやります。例えば、国語の好きな子は教科書をもらったら本文を読みます。

しかも強制ではなくて楽しんでやります。掃除なんかもそうですよね。綺麗好きな子は進んで掃除をします。

いろいろな理由がありますが、

「掃除をやったら気持ちがいい」

というもの。強制されることなく生き生きとします。

第2位 すぐ結果が出るから面白い・わかるから面白い

なぜこれが第2位だと言うと確かに子どもの中には

「できるから面白い」
「わかるから面白い」

という子がいます。

「親もわかって面白い」

と言うのに賛成していただけます。ですが、

「できるから面白い」

とすると、

「じゃ、できなかったら面白くないのか?」

ということになります。「できないのに面白いわけがないじゃないの」と思うかも知れません。

ですが、「すぐできるようになる」とか「すぐわかるようになる」ということを癖づけてしまうと社会人出たときに

「すぐにできること」
「すぐにわかること」

しかやらなくなるわけです。簡単に言うと安易なことしかできなくなるわけです。

もちろん、全員というわけではないですが、

指導して厄介のときはわからないことをすぐ教えていると、その子自身に依存心が出て「わからなかったら教えてもらう」「できなかったら教えてもらおう」という癖がつくからです。

大事なのはその

「チャレンジするのが楽しいこと」
「中身が面白い」

とすることです。なのにそれができないのです。これが社会になるとどうなるか社会に出ると

「なかなかわからないこと」
「できないこと」

と言うのに出くわします。世界に出て彼は当然の話ですがそうすると挫折してしまうのです。

今までの経験で言うと

「できないこと」とか「わからないこと」をひたすら続けていくと切り開けることというのがたくさんあります。

ですが、「すぐ結果を求める人」というのはその途中で挫折してしまうわけです。そういう風な癖をつけてしまうとずっと大した仕事はできなくなります。

新しいことはしなくなって今まで行ったことのあることしかしなくなります。あるいは他の人がやったことしかできなくなるのです。

わかりやすい例で言うとノーベル賞ですよね。ノーベル賞と言うの40年かけて研究をして結果を出すこともあります。

私の教え子にも「将来はノーベル賞を狙う」と勉強している子もいます。ノーベル賞を受賞する人というのは決して安易な結果を求めるわけではなくとことん追求していくわけです。

どうしてもわからないことだらけです。知らないことだらけです。それを自分自身で探求していくわけです。

第3位 「褒められる」「認められる」

私も褒めたり認めたりします。が、実はこれにも問題がはらんでいます。

というのは勉強していて「褒められたり、あるいは認められたりするからやる」というのは、逆に言うと「褒められたり、認められなかったりしないとやらないのか」ということになります。

わかりやすい例で言うと掃除です。掃除して「えらいわね」と言って褒められると嬉しくなります。

では褒められないとしないのかと言うと、掃除する人というのは決して褒められるからするわけではありません。

綺麗好きな人は綺麗になった後が「気持ちいい」という形で一生懸命に掃除するわけです。だから、決して人から褒められて掃除をするわけではなく、好きだから一生懸命掃除をするのと同じです。

それを褒めるからやるという風に癖づけてしまうと褒められなかったり、認められなかったりするとしなくなるのです。

学校の掃除の時間に人から見られていないと手を抜くという形してなってしまうのです。

第4位 褒美を与える

これは第3位と同じなんですか、褒美を与えるということです。これは短期的な成果と同じなのですが、形として目に見るものと見えないものの違いです。

特にお金やものを与えると短期的な成果を求めること言うのは成果にならないことにはやらなくなります。

例えば社会に出ると短期的な成果だけで物事は成り立っていません。立派な事業や企業は短期的にできるのではなく何年も時間をかけて結果を出しています。

そういったことに取り組まなくなります。 また取り組んだとしてもすぐ辞めてしまいます。結局最後に大きなものを得られなくなるのです。

私も「これができたらシールを上げる」とか言うことします。でも、それをやりすぎると「シールをくれないなら勉強しない」となってしまうのです。

よくあるのが

「今度のテストで点数が良かったらスマホを買ってあげる」

とか

「お小遣いをあげるか」

と言うのです。短期的な結果は出せたとしても結局長い目で見るとマイナスになるのです。

第5位 罰を与える

罰を与えるというのも経験しています。短期的にやるのには効果があるのかも知れませんが、長期的に見るとマイナスなことが多いです。

例えば、テストの点数が悪いと怒るとするとテストを隠そうという力が働きます。

あるいはごまかそうという力が働くかも知れません。もっと言うと結果を出すのであればどんな手段を使ってもやればいいという風になります。

確かに人間の本能で言うと嫌なことを避けるというのは、何かを得るよりも2倍の効果はあります。

しかし、それは短期的な結果でしか過ぎません。勉強というものを嫌なものにとらわれてしまうとその後勉強しなくなってしまう可能性が高いのです。

学校の勉強だけでなく、大学を卒業してからも60年も勉強しないといけないのでここで勉強を嫌なみものとしてしまうとずっとダメになってしまいます。

実は指導方法の違いによってその弊害というのは出てきます。この厄介なところというのは何年もかかって蓄積されるわけです。そして、考え方の癖となって結果が出るのが後になってから出るという点です。

そして、人生にいろいろ影響が出ます。社会に出たら勉強しなくなったり、勉強するポーズだけになったりします。

さらに言うとそれを改善するのに同じだけ時間がかかってしまうということです。子どもにとって考え方ですからそれがずっと大人になっても残ります。

だから、安易に「結果だけ」でなく、「どんな動機でやるのか」がとても大切です。だから、指導の悩みはつきないのです。理想は1位にいかもっていくかですね。

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