知らないうちに咲かない朝顔を育てしまう。そんな経験はありませんか?
アサガオをつぶす母
以前に書いたものですが、子どもを指導していると「あー、この子の才能をつぶしてしまう」という場面に出くわします。その話です。
アサガオに必要なものは?
こんばんは。
学習ジム・コーチの堀です。
今日は朝からずっと指導→面談→指導とようやく先ほど終わりました。
「あー疲れた」
ということで今日は疲れたので軽めの話を。朝のスカイプ指導をしていていつもの
「論理エンジン」
をやっていました。演習問題の中にこんな文章がありました。
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アサガオの研究家のこんな話を読みました。アサガオは夜明けに咲きます。私たちは、アサガオは朝の光を受けて咲くのだと考えています。しかし、事実はそうではありません。アサガオのつぼみに二十四時間、光を当てておきます。
そうして朝の光に当てる。しかし咲かなかった。では、どうしてアサガオは朝咲くのでしょうか。
アサガオには朝の光に当たる前、夜の冷気と闇にさらされている時間があります。これが不可欠なのだそうです。
この話は実に感動的で、示唆に富んでいます。私たちは、朝の光と温度が必要なのだと考えてしまいます。
アサガオが、夜の冷たさと深い暗闇に包まれる時間があって、はじめて咲くことができるのだ、ということに気づかないし忘れてしまいます。
(五木寛之・福永光司「混沌からの出発」より)
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子育ても同じ
私も子育てをしていると
「子どもに苦労をかけさせたくない」
と思って子どもにいろいろ干渉します。特に
「辛いこと、悲しいこと」
を親として避けてあげるようにしてしまいがちです。受験でも「苦労させたくない」と思うのもそうかも知れません。一方、他のお子さんを見ていると
「すごく大人になって」
「すごく成長した姿」
を見て、
「自分の子どもよりすごく自立しているなぁ」
と感じることもあります。実はこれは
「アサガオの育て方」
と同じなんですね。アサガオのためと思って、
「夜の冷たさ」「夜の深い闇」
を避けてあげようします。そうすると
「アサガオは咲かない」
子育ても同じ。子どものためと思って親が
「失敗」
「大変なこと」
を最初から除いたり、避けるようにしたりしています。そして、余計なことで手をかけていたりします。そうするとどうなるのか?
「子どもはいつまで経っても親の手から離れない」
「子どもが一人で決められない・自立できない」
ようになります。
私も経験してきた長い闇
私も18歳で親元を離れて、29年間親元を離れて暮らしてきました。
サラリーマンのときにはストレスから「円形脱毛症」になったり、「自律神経失調症」になったりしました。
また、独立してからも、塾がつぶれかけたり、生徒が一度に減ったりもしました。
ですが、その度に「なにくそ」と思って飛躍しました。インターネットの塾をスタートさせたときは、
「塾の生徒がたった3人になったとき」
です。今のように安定して生徒が入ってくるようになっているのは
「リーマンショックで一度に生徒が減った後」
の話です。「辛いこと」「厳しいこと」は決して子どものためのマイナスではありません。
「きれいなアサガオを咲かせるため」
に「夜の冷たさ」「夜の深い闇」が必要なように「子どもが自立していく」ためには「辛いこと」「厳しいこと」は必要不可欠なことだと思います。
今日はそんなことを1日考えながら過ごしました。