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子どもは親の言うことを聞かない。だから、次の2つの方法を考えてみてください。

堀哲嘉

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子育てのポイントは基本「子どもは親のいうことを聞かない」ことを前提にした方がうまくいきます。

思うようにならない子育て

今相談メールについて考えています。個人個人の内容について書けませんが、全員と言っていいほど共通した悩みは

「親の思うようにならない」

ということです。

多分私の親もそうだったろうな・・と思いつつ、中々子どもは自分の思い通りになりません。

まあ、私の場合も親に「この子は言うこと聞かない」とさじを投げられましたから・・。(普段はよい子なのですが、進路については全く言うことを聞きませんでした)

息子の場合

例えば、今一緒に仕事をしている息子に中学生のとき私はこんなアドバイスをしました。

「音楽を聴きながら勉強してはダメだよ。」
「本を読むときは音読した方がいいよ。」

と。もちろんそれに対して、いろいろな意見があるのは知っていますが、私は親というより「指導のプロ」としてアドバイスしたつもりでした。

この2つについては、私自身で何度もやってみて、テストして検証しています。例えば、

「音楽を聴きながら勉強したとき」
「音楽を聴かずに勉強したとき」

とか、

「黙読で本を読んだとき」
「音読で本を読んだとき」

どちらが中身を覚えているのか?など・・

ですが、息子は中々直らない。当時、家内はガミガミ言っていましたが、私は

「うーん。仕方ないなぁ・・」

と思っていました。というのも同じことを何度言っても

「自分で気づかないとわからないから」

です。そして、高校に入ったとき、息子がポツリと言いました。

「お父さん、音読っていいんだね。」
「お父さん、音楽聴きながらの勉強はダメなんだね。」

と・・・。私は思わず

「そんなのは当たり前でしょ。前から言っているのに・・」

と言ってしまいました。それから、息子は音楽を聴きながら勉強することはなくなりましたし、音読するようになりました。

なぜ、そんなことを言うようになったのか・・息子に聴くと

「高校の先生が同じことを言っていたいたから」
「勉強のできる友達が言っていたから」

だそうです。その人たちよりも少なくと私の方が勉強法についてはいろいろ研究してきたつもりですが・・・。

子どもに伝えるのはしんみりと

子育てでは基本的には、

「子どもは親の言うことを聞かない」

と思った方がいいです。だから、親が思っていることを子どもに伝える場合は、

「子どもにじっくりと話すこと」
(決して感情的に言ってもムダです)

どちらかと言うと自分の失敗談を交えて話をした方がいいです。しかも、しんみりと。

そして、よい環境を

あとは、「よい環境を与えること」です。もう1つ話があるのですが、息子が高3になったとき急にこんなことを言ってきました。

「お父さんパケホ(パケホー代)辞めるわ。」

と。しかも急にです。それまで息子には何度も話しをしてきました。

「お金がもったいないし、ムダな時間になるからパケホー代は辞めない?」

と。息子はガンとして聞きませんでした。ですが、自分から

「遅いと思うけれどパケホ辞める。」

と。理由を聞くと

「友達のお父さんがリストラされて、塾を辞めなくてはならなくなった。それに比べて僕は塾にも行かせてもらえて、携帯もパケホー代で月8000円もかかっている。これでは親に申し訳ない。」

と。子どもに親の想い伝えるには、「しんみりと言う」のが原則。そして、気づいてもらうには、

「環境を変える」
「他人に言ってもらう」

方が効果があります。ぜひ、今できることを考えてくださいね。

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