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「死にそうです。助けて」。そして、炎上。親を諦める

堀哲嘉

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次の文章を読んでください。これは実際にインターネットのニュースで取り扱われている方法です。

死にそうです。助けて

このタイトルだけを見るとドキッとしますよね。タイトルだけを読んだ人は

「コロナになったのかな?」

と想像してしまうかも知れせん。これはいわゆる文の切り取りという方法です。
前後の背景を書くことなく、ショッキングな言葉だけを切り取って、タイトルだけを切り取る方法です。

こうすると何がいいのかと言うと読者が反応してクリック率が上がるわけです。そして、記事を読んでもらえるわけなので、文章を書いた人の収益につながります。だから、なんとかして文章を読んでもらうためにするのです。

そのためにこんなタイトルにしているのです。いいかはどうかは別にしてどうでしょうか。

冒頭の言葉の背景はこんな感じです。

冒頭の言葉の背景はこれです。
「ラーメンを食べ過ぎてもうお腹いっぱい。【死にそうです。助けて】」
これが実際の話した内容です。人によっては「そこまで食べるなよ」というツッコミが入るくらいで大した問題ではないです。

これは私の話。先々週までラーメンを一回2杯ぐらい食べて、ちょっとお腹いっぱいになって苦しくなったときの話です。
最初の印象からすると全然違いますよね。でも、最初のタイトル「死にそうです。助けて」と言うとコロナのこと心配する人がいるくらいのタイトルです。

こういう風に文章というのは切り取って使われるわけです。そして、そのタイトルだけ見たり最初の文章だけさらっと見て読んだりして中身からをするわけです。それは大人も子どもも。そして私も。

事実をまず知ろう

ここから大切なことは本当に中身がどうなのかということは全部を読んだり、見たりしてから判断するということです。
もっと言うと、情報源まで遡って見ます。実際に私の「ラーメンを食べ過ぎてもうお腹いっぱい。死にそうです。助けて」

を読むと全然危機感はないです。食べ過ぎぐらいなら辞めればいいのにという風にもうくらいの話です。
ですが人というのは最初のタイトルだけ判断するわけです。そして、これが炎上します。

「かわいそう」とかですが、実際の元の記事情報を読むと違ったことになります。
実際に内容はタイトルとはまったく違うものになることもあります。だから、大切なことは元の記事から読み解くということですし、いろいろな角度から判断するわけです。

賛成意見と反対意見を確認

そのときに注意しないといけないのは、「賛成意見」と「反対意見」です。それぞれの立場が違います。
立場が違うと意見も異なります。戦争も歴史上はどちらが正義で、どちらが悪になります。ですがそれぞれの立場でそれぞれの正義があるわけです。

だからどちらの意見を聞くわけです。そして、その後に自分なりの判断を下します。
私もそうですが、一部を切り取って判断することほど愚かなことはありませんから、前後を確認してから判断します。そうするとまた違った意見になります

自分の子がクラスの子を殴った場合

自分の子が同じクラスの子を殴りました。親としてはカッとなって子どもを叩いて殴られた子の家に謝りに行きます。
そして、子どもを散々叱りつけます。子どもはどうなるのか?当然、子どもは親を諦めます。

その理由はその前後も知らないで、自分のことを理解してもらえないからです。
もちろん、殴ったことは悪いことです。世間で言うと殴ることだけで殴った本人が悪くなります。

ですがこんな事実があった場合はどうでしょうか?実はあなたのお子さんはずっとその子からいじめを受けていました。
筆箱を隠されたり、唾を吐きかけられたり。教科書も破られました。また、小突かれました。

ひどいときには画鋲を靴の中に入れられていました。本人は暴力をしてはいけないということでずっと我慢をしていました。
そして、ある日、突然相手が、自分自身の親の悪口を言うようになりました。

自分のことだけなら、まだしも、親の悪口まで言われて、爆発して殴ってしまったのです。
この事実を知ったときに自分の子どもだけを責めることができるでしょうか?

これが理解というものです。もちろん、殴ったという事実は悪いままです。ですが、その前後するとまた違った意味になります。

かならず前後の確認を

残念ながらそう言うこともあります。

子どもと面談しているとそういった「親を諦める子」に出会ったことが何回もあります。親が子どもの言うことに耳を傾けないので、子どもは親に対して何も期待していないのです。

そして、どうなるのか?子どもが自立して社会人となったとき、実家に寄り付かなくなるのです。

作文講座はそんな採点者の考え方をマスターする講座です。

今回元読書感想文審査員であり、大手通信講座の添削担当である森田先生を選んだのはその考え方を知って欲しいからです。
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