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1億5000万円の絵画をシュレッダーにかけた事件は知っていますか?

堀哲嘉

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仕事の関係で「アート思考」という本を読んでいました。アート思考とは社会に対する「問い」です。そして、これは子育てに対しても使えます。

バンクシーのシュレッダー事件

アート思考という本を交流会に行く途中の電車の中でずっと読んでいました。その中で1つ大きく気付かされたことがあります。

いつくかの例が挙げられていましたが、例えば、

「バンクシーのシュレッダー事件」

です。どんな内容かというと、

老舗のオークション会社「サザビーズ」がロンドンで開催したオークションにバンクシーの版画作品《ガール・ウィズ・バルーン》(風船と少女)が出品された。

落札金額は、104万2000ポンド(およそ1億5000万円)。バンクシーにとって、2番目に高い落札金額だった(当時)。

しかし、落札が決まった瞬間、会場にアラームが鳴り響くと、額縁にあらかじめ仕掛けられていたシュレッダーが作動し、作品を断裁し始めた。

騒然とする会場を尻目に、断裁された作品は、関係者の手によって会場から運び出されていった。

男の隠れ家より

というものです。絵画を投機とするモノに対する批判と言われていますが、これも

「投機対象として金だけが積まれていくオークション・ビジネスへの批判」

と言われていますが、実際そのオークションに対しての「問い」なのです。今まで当たり前にやっていた言に対しての「問い」です。

子どもの人生を変えるものは?それは親の自分への「〇〇」

それは「問い」です。テレビではなく、読書が大切というのもはこの「問い」が生まれるからです。

YouTubeなどの軽い動画はとても便利でとてもわかりやすいです。ですが、動画を見ているときに、一旦止めて考えるということは少ないですよね。

ですが、読書をしていると頻繁に一旦本を閉じて考えることがよくあります。それは、「問い」が生まれるからです。

映画を見てもそうですが、小説を読んでも必ず読んでる中でじっくり自分自身の中で「問い」が生まれてきます。

例えば、本当にこの生き方でいいのかどうかとか?子育てなんかでもそうでしょう。自分の子育てで本当に子育てで間違ってないのか。

人生の質を変えたかったら「問い」を変えること

子育てでもポイントになるのは親御さんが自分自身にする「問い」です。こんな「問い」を自分にすると子どもはどんな風になるでしょうか?

「どうしてこの子はできないんだろうか?」

そうすると親御さん自身は子どものできないところを一生懸命に「できない理由」探します。

できないところを探して、見つけて納得してしまうのです。では、こんな質問はどうでしょうか?

「どうすれば子どもは勉強するのようになるのだろうか?」

この質問は子どもに勉強させようという意図が見られますよね。子どもはこの考えに敏感に反応します。

それではこの質問はどうでしょうか?

「子どもにどうすれば勉強の楽しさを伝えることができるのだろうか?」

と。先ほどとは違ってきますよね。

これだったら子どもに伝わる内容も違ってくると思いませんか?さらにこれはどうでしょうか?

「この子にはどんな才能があるのだろうか?」
「この子の才能をどうすれば生かすことができるのだろうか?」
「この子が社会の中でどうやって危機と行ってきのだろうか」

そうすると子育てが変わってこないでしょうか?実は「問い」を変えるだけで子育ても変わってきます。いい「問い」は行動を変えます。

「お父さんの仕事なんかには就かない」

実はこの言葉は昔、私の2人の子どもから言われたことです。今でこそ何とか生活してますが、当時、独立してから何年も何もかもうまくいきませんでした。

仕事を長時間やっているのに結果が出ない日々。他の家が旅行に行ったり、遊びに行ったりしているのに一人黙々と仕事をしていました。

そういう姿を見て子どもがこのようなセリフを言ったのです。ですが彼らの意に反して今2人とも私の仕事を手伝ってくれています。

では何がどうなったのか?理由は簡単です。私は自分の仕事を継がせようなんて思ってませんでした。

就いてくれたらいいのかもしれません。私が伝えたかったのは2つです。それは「仕事が面白い」ということ。

そして、「私の仕事のやり方を身につければ一生食いっぱぐれがない」とでした。

そして、それをどう伝えればいいのか?ただそれだけの「問い」だったのです。

私の「問い」が「どうすれば自分の子どもに仕事を継がせるのか?」だったらまだ子ども達は違ったかもしれません。

個人的にも仕事は本当に面白いです。自分なりに作ったり、アレンジしたりすることがこんな楽しいことありません。

それを伝える「問い」だったからこそ、子ども達が仕事を継いでくれているのかもしれません。あなたの子どもに対しての「問い」は何ですか?

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