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ついつい奪ってしまう親が奪ってしまう子どもの権利。知らないうちは親御さんはやっています。

堀哲嘉

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先日のお母さんからのLINEで気づいたことです。

親が奪ってしまう子どもの権利

親がついつい奪ってしまうものがあります。その権利について。子どもにはいろいろな権利があります。

昔社会で習ったものでいうと、思想の自由、良心の自由、表現の自由、信教の自由、教育権、労働基本権などあります。

そして、法律には載っていませんが、最も奪ってしまうのが「失敗ができる権利」です。失敗ができる権利というと変に思うかもしれません。

別な言い方でいうと「チャレンジできる権利」かもしれません。実際にコロナでいろいろ今まで見えなかったモノが見えるようになってきました。

コロナに変わって、学校の対応力。また塾の対応力。さらに実際の学校の塾での授業の内容など。

私の会員さんの中にも塾に行っていたら、気づけなかった、授業の質の低さや塾講師によるハラスメントも感じているようでした。

叱ることは必要でしょうが、必要以上の人格攻撃なんかもあったようです。

今回はその話のおいておいて対応力の問題でした。実は対応が遅れたところは実は「失敗を恐れる」という気持ちが働いているからです。

正直にいうと、今回のコロナに限らずインターネットの世界では失敗はつきものです。これはネットに精通している、していないに関わらず失敗あります。

その理由は「常に未知のことが多いから」です。例えば、インスタグラムも使っていますが、ドンドン進化していて、1年前に学んだことの半分が使えなくなっています。

新しい機能が追加されたり、またなくなったり。つまり、常に新しいことをやっているわけです。当然失敗はします。

「失敗したくないなあ」と思っていると何もできなくなるので。今回コロナになって、オンラインの対応に遅れたところは「失敗したくないなぁ」が原因である可能生が高いのです。

親の「転ぶぬ先の杖」が子どもの適応力を阻害している

実は失敗をしてはいけない・・というのは、裏を返すと社会に出て大きな失敗をする可能性を秘めているわけです。

学生時代はある意味練習です。大人のような自由はないですが、その分社会から守られています。

そして、学校は私学でもよほどのことがない限り退学することはありません(一部の私立はあるようですが・・)。

ですが、社会では、成績が悪いと減給したり、あるいは退職を勧奨されたりすることもあります。

だからこそ学校にいるときはいろいろ経験しておくのです。人間関係や勉強して成績が上がらないことなど。部活で結果が出ない経験など。それが社会に出たときに使えるわけです。

いろいろあるから楽しい

別の見方をしてみます。ちょっと映画を考えてみるとわかると思いますが映画って楽しいですよね。

例えば、お姫様を助けるために主人公である勇者が何人もの敵が出てきてそれをバッタバッタと倒しながらお姫様を助けてきます。そして、勇者が助けてハッピーエンドに終わります。

もし、あれが敵が出てこなかったらどうでしょうか?勇者が歩いていてトコトコと歩いていて、お姫様を助けて終わったら、とても面白くないです。

敵がいるからこそ面白い子は人生というかそういうところがあります。実際に振り返ってみて楽しかったと言うのはどんなときでしょうか?

それは苦しかったときを乗り越えた後なのです。もちろん、やっているときは大変です。私もそうでした。

失敗して、失敗して、失敗して。やることなすことうまく行きませんでした。そして、それを何とか乗り越えてきました。そして、今があります。

それがあったからこそ、このコロナも乗り越えられる力がついたのです。ぜひとも、アドバイスむをすることはいいですが。子どもの失敗する権利を奪わないでください。それは成長の糧ですから。

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