続けるコツのもう1つはフィードバックをどうするかです。実はそこに子どもをヒケツがあります。
成績が伸びているときの指導は簡単です。が、伸びていないときの指導がポイントになります。
子どもども伸ばせる親VS伸ばせない親
正直に言うと話をしているとうんざりすることがあります。仕事だから仕方がないのですが、あまり聞きたくない話。
それを何かと言うと「子どもの出来ないところばかりを指摘する親御さんの話」です。
それを聞くと内容は確かにそうなのでしょうが、実際にそれだけではありません。
気づかないところでもいいところがあるはずです。例えば、「塾にきちっと通う」こともそうです。
こんなことを書くと「そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれません。
ですが生徒の中にはこんな子もいました。「塾に行ってきます」と言ってゲームセンターに行っていた子。
塾の前で親が自動車から下しました。途端に他に遊びに行ってしまう子。そんな子もいるのです。
インターネットでもそうですが、ドタキャンする生徒もいます。毎回遅れてしまう子もいます。
そう考えると当たり前のことを当たり前ですることも凄いとこなのです。
そういったことをわからないで子どもの出来ていないところばかりを指摘するというのは子どもを潰してしまう可能性が高いです。
そのときは良かったとしても、伸びなやんだり、社会人になったときの積極性のなさにつながったりに影響します。
私が会社を辞めた理由
実は私が会社を辞めた理由の中にもそれがありました。というのが良かったことの評価はなくて、悪かったところの評価ばかりしてくるときです。
正直に言ってずっと悪いところの指摘を言われていると「じゃこの会社にいなくていいんじゃないの」と思ってしまうわけです。
大人でもそうです。子どもであればなおさらそうですよね。もっとひどい言い方をすると「自分は生きている意味がないんじゃないの」と。思ってしまいます。
自己肯定感が低い子というのは自分自身を否定的に扱われてばかりいると、やはりそうなるわけです。
親御さんは言うわけです。「なぜこの子は自分のことを悪く言うんだろう?」と。
当然ですが、そういう評価をしてるわけですから。自信は他信という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
他信というのは、他人が自分を信じていることが、結局も自分自身の自信になるわけです。
だから他人が認めることも本人の自信になるわけです。
息子が子どもを伸ばすポイントを的確に表現しました。
以前息子と話して頂きに「それ、いいね」と思った話をします。これは具体的な話です。
それは何かって言うと「子どもの小さな変化を親が見つける」ということです。
さらに、それを本人にフィードバックしてあげるわけです。
国語という科目はすぐに上がる場合もありますが、上がらないときもあります。
そのときに子どもよりも親が参ってしまうわけです。上がらなかったら、
「ほら上がらないじゃないの」
と。そういう家というのは何をやっても上がりません。ですから上がる家もあります。
「それは何か?」と言うと小さな変化を捉えてそれをフィードバックしてあげるわけです。
例えば、国語をやっていると今まで話していた内容(学校であったことや授業のこと)がわからなかった話し方がはっきりとわかるときがあります。
学校の授業を聞いてもちんぷんかんぷんです。けれど
「最近、何か話かすっきりするようになったね。やっぱり国語の勉強のおかげかしら」
と子どもに言うだけで子どもは成果に気づいていないけれど話がすっきりしてきたりするわけです。
あるいは今まで添削指導が提出できなかったのに、今回は出来るなったら
「以前に比べて出来るようになったね」
というわけです。そういう小さなフィードバックをすると子どもがやってることに自信を持ちます。その小さな積み重ねが大きな自信になるわけです。
大切なのは結果が出るまでの過程
大切なのは結果が出ないときです。結果が出ていないときにはなかなか前に進みません。
ですが山登りを想像してみてください。山の山頂を見ているとまだまだ先のように思います。
ですがふと後ろの景色を見て、
「ここまで登ったのか。結構頑張ったな」
というのがわかります。それが本人が気づけばわかるのです。が、気づかないと周りがフィードバックしてあげるわけです。
「ここまで出来たんだよ」
と。実はそれか伸ばすコツなのです。