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潰れる学校・潰れる塾。そして、親が勉強をどうとらえるのか?それによって子どもの人生は変わります。

堀哲嘉

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5年前の記事です。考え方は今も同じです。

潰れる学校・潰れる塾

今回は

「潰れる塾・潰れる学校」

という話です。

一通り中学・高校・大学を回りました。

どこの学校も

「生徒の確保」

が大変です。このまま続けば

「潰れる」

というのは確実に目に見えてきそうです。

内閣府の人口統計予測でも

0歳~14歳までの人口は
(%は2015年を100とした場合)

==========================
2015年 15827(千人) 100%
2020年 14568(千人) 92%

2030年 12039(千人) 76%
2040年 10732(千人) 68%
==========================

となります。そうなるとどうなるのか?

収入は下がる

塾とすれば人口はそのまま売上減につながりますが、塾長の給与はもっとひどくなります。

イメージしてもらったらわかりますが

「給与が70%になる」

のです。

「20万→14万円、30万円→21万円」

です。すごいですね。

私立の結果が出ています。

さらに、学校が潰れたり、統廃合されたりするのは人口減少のスピードよりずっと遅いので

「誰でも学校に入りやすくなる」

のです。特にいわゆる

「偏差値の低い」
「特徴のない学校」

は入りやすくなります。

いえ、なってきています。というのも

「私立に関しては予想を上回るスピードで入りやすくなっている」

のです。私のインターネット指導の会員も私立に関しては予想を上回る

「好成績」

を上げています。例えば

「偏差値10の差で合格」

とか

「志望校は無理」

と言われた子が合格しています。

「えっ、それは指導のおかげでしょ」

ということはないと思います。もちろん、成績は上がっているのもありますが、それ以上に

「入りやすくなっている」

のです。もちろん

「人気校」

は入りにくいかも知れませんが、それ以外は入りやすくなっています。

2つ分かれる親のタイプ

実はこんなことを書くのは塾ではタブーなんです。

ですがこの話を聞いて親御さんも

「対応が大きく2つに別れる」

のです。

「あなたはどちらのタイプですか?」

受験勉強が勉強というタイプ

1つのタイプは

「学校に入りやすいから勉強にお金をかけなくて良い。ラッキー」

というタイプです。

「中学受験」
「高校受験」
「大学受験」

が目標です。そのためにお金を払って塾に通わせます。

実際に、こんなことがありました。

私の塾でも

「リーマンショック後」

は生徒が激減しました。

「支出を抑える」

ということで、塾と併用しているご家庭は退塾していったのです。

また、

「高校に合格」

したら退塾していくのです。

そういうタイプの親御さんです。

「えっ、そうじゃないんですか?」

と思われますが、

「全国には別の考え方を持った親御さん」

もいるのです。それが次のタイプです。

社会でも使える勉強をタイプ

その違うもう1つのタイプは

「社会人になって使える教育」

を考える親御さんです。

私の塾は

「リーマンショック後」

生徒が激減したので私も頭を抱えてしまいました。

「どうしようか?」

と。

「やっぱり不景気はダメなのか」

と。

「このままではまずいな・・」

と。ですが、そこから面白いことにその後の入塾してくる生徒の質がガラッと変わってしまったのです。

どんな生徒かと言うと

「国語で全国1位100点を取った生徒」
「数学では中3なのに高1の模試で
偏差値70をたたき出す生徒」

「早稲田付属の学校の生徒」
「全国の作文コンクールで表彰される生徒」

など、指導をするには

「???」

と首をかしげたくなるほど優秀な生徒ばかりです。通常だと

「どうして国語を受講するの?」

という高い子のレベルもいるのです。

また、早稲田系の学校の子は

「大学に入っても指導を続けていた」

のです。さらに

「高校に合格しても継続」

などずっと続ける子が多いのです。

その理由を聞くと

「大学でも使うから」

とか、お母さんに限っては

「社会に出て使うから」

と全く

「受験ではない目的」

で塾に通わせているのです。

もちろん

「目先のテストの点数」

も必要ですが、それ以上に

「子どもに論理的な考えを身につける」

ことを重点に置いているのです。

社会に出て勉強を生かすのか?

実際に「楽して学校に合格」しても社会に出れば「厳しい現実が待っている」

のです。

「頭を使わない学生生活」を送っても「社会に出たら死ぬほど頭を使う」必要があるのです。

「子どもにどんな勉強させますか?」

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