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入試まで確実に得点アップするには何をすればいいのか?実際にやっている方法を公開します。

堀哲嘉

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私の塾でも入試まで残り2週間~1か月となってきている生徒さんも多いです。

生徒さんのお母さんからも

「先生、残り2週間何を勉強すればいいんですか?」

という質問を毎年もらいます。

中学受験で何をすればいいのか?

そこで今回は、「中学入試まで残り2週間で何を勉強すればいいのか」について一緒にみていきましょう。

まず、ここでお伝えする方法は前提として

過去問はすでに解き終わっていて、合格最低点を越えている。

中学入試対策の勉強の仕上げに入りたい通っている塾の先生や模試などでも受かる可能性が7割以上だと判断できる普通にやればまあ受かるだろうというお子さんが対象です。

今のお子さんの状態によって今やるべきことは当然変わってきますからね。

では、早速何をすればいいのかについて話していきたいと思います。

「基本的には今まで勉強したことの総復習するだけ」

残り2週間でやるべき勉強とは
「今まで勉強したことだけを復習する」
ということです。

理想は新しい勉強や範囲、テキスト、教材を使わないことです。

これだけ聞くと少し物足りなく感じてしまうかもしれませんが、今まで勉強した教材やテキスト、ノート、過去問をやるだけで十分です。

今までやったことをやる理由

むしろ、今まで勉強したものこそ最も効果的、合格率を高めます。理由は2つあります。

①今からやってもどうせ点数にむすびつかないから

正直今から何か新しい問題集やテキスト、問題をやっても間に合わないことが多いです。新しいことで何かを身につけるためにはどうしても時間がかかってしまいます。

残り2週間では、1つの範囲でも実際は厳しくなります。もちろん、今使っている問題集で完璧にできている内容を力試しのつまりで他のテキストから一部やる分については問題ありません。

しかし、その場合はやった問題をきちっと他の人に説明できるぐらい身に付いているかの確認まで必要になります。

②子どもの不安を煽ってしまうため

これが私が最も新しい問題と解くのをオススメしない理由です。

上にも書いている通り、得意な問題やできる問題で力試し感覚でやるなら問題ないですが、点数を少しでも上げるためとなると話は違ってきます。

この時期はお子さんがとても不安になってきたり、緊張、場合によっては勉強が嫌になるなどとても難しい時期です。

そこに新しい問題を解く中で分からない問題が出てくればどうでしょうか。

現に私も大学受験の試験前に新しい問題をやっていて、やる気を失った経験者です(笑)

「これだけ間違ってるところがあるのに、当日合格するはずがない!」

と発狂し、試験まで残り2週間で勉強を一切辞めてしまいました。

それでもなんとか奇跡的に志望大学には合格しましたが、今から考えてもやるべきではなかったなあと思います。

以上、2つの理由から新しい問題をやることはあまりオススメしません。

1回解いた内容をもう一度復習することこそ「合格の近道」

必要な勉強は
「1回以上解いた問題をもう一度復習すること」
です。

例えば、

・塾で使っていたテキストやプリント
・今までやった過去問
・解き終わった問題集

などが理想です。

そのやった問題で取り組むといい問題はこれです。正解不正解ではなく、理解度が60~90%の問題をやる

例えば、
・今まで間違えていた問題で気になる問題
・よく凡ミスをしてしまう問題
・人に聞かれて説明に詰まりそうな問題
・なんとなく不安な問題
・「できるけどこの問題出てくると嫌だな」という問題

を重点的にしていくといいです。

問題を解くと、結果はマルかバツの正解不正解しかありません。

極端にいうと、解き方も全く分からないし、見たこともない、白紙で出した問題でも計算ミスや凡ミスをしてしまった問題でも同じバツ、0点となります。(部分点除く)

しかし、当たり前ですが上のバツと下のバツでは意味が変わってきます。これが理解度です。

例えば、理解度を0~100%で考えると解き方も全く分からないし、見たこともない、知らないが0%計算ミスや凡ミスをしてしまうのが90%

しかし、先ほどもお話した通りテストではこの理解度が0%でも90でも間違えてしまえば不正解、0点となります。

言いかえると、お子さんが一所懸命今まで取り組んだ勉強で理解度が90%であれば不正解、0点になってしまうということです。

せっかく出来ていた問題、出来ている問題が当日間違えて0点では勿体無いですよね。

もったいない間違えや理解度が足りていない間違いを数えると10点以上あることが多いです。

「ちゃんと考えてれば解けた問題やったわ。」
「あーこういう解き方かー」
「なんか惜しい」

毎年試験が終わって問題と解答を見返すと必ずこんな声が聞こえます。

つまり、この理解度60%~90%の問題を100%にすることが試験当日までに一番簡単に成績を上げることができる方法なのです。

また、これこそが不合格を防ぐ勉強法ともなります。

解法が筋道を立てて考えられているかが全て

では、実際に理解度60%~90%の問題をどうやって100%にするかというと、今まで解いた問題で
「解法が筋道を立てて考えられているか」
を確認し、考えられるまで勉強するだけです。

もう少し簡単にいうと、
「この問題を他の人に自信持って説明できるまで理解を深める」
ということです。

算数であれば、どういう図を書いて、どんな式を作るか、そしてどんな計算をするか、答え方は何かをざっくりでいいので説明できるか確認してみましょう。

また、国語の読解問題であれば、選択問題のアはなぜ正解で、イ・ウ・エはなぜ違うか説明できるかです。

アは本文の○行目の内容と一緒だから正解、イはイのここが本文に書いてないから不正解、ウは・・・

といった具合です。

理科や社会でも同様ですのでぜひやってみてください。

特に、この時期勉強が辛くなっていてしぶしぶ問題を解いている子でも
「これどうやって解くか覚えてる?先生に教えてくれる?」
と言うと意外と進んで言ってくれる子が多いのでそういった点でもオススメです。

理解度が分からなければ実際に子どもに聞くといい

「これ理解度でいうと自分で何%」
と聞くといいです。

すると、

「これは大丈夫!100%」
「んー80%ぐらい」
「あんまり自信がない50%」

と言ってくれます。

私の場合、100%以外は子どもの言った点数から20%引くとだいたいそれぐらいの理解度になっているので目安にしています。
もちろん、子どもによって違うので、子どもの反応をみながら実践してみてください。

いかがでしょうか。

この時期試験まで近いこともあって焦りと不安が大きくなるかもしれませんが、ぜひこういった時期こそ復習して自信と点数を取り戻していきましょう。

最後までみていただき、ありがとうございました。

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