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過去問は複数用意する

堀哲嘉

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入試が終わっているので、今更感もありますが、入試問題の過去問ではこんなトラブルもありました。

 

大学入試の過去問は複数用意する

私もこの業界に入るまでは知らなかったのですが、赤本の解答が絶対あっているとずっと思ってました。

ところが学校側が解答を出してないときは必ず過去問を複数用意する必要があります。

というのはその解答というのは出版社の担当者が書いた解答だからです。そして、その出版社の担当の書いた解答が必ずしも合っているということには限らないからです。

実際こんな話がありました

出版会社の回答が間違っていた話

国立大学付属で高校入試問題の過去問がありました。それを生徒と2人届いていたのですが、1問だけ変な答えがありました。

生徒と話していたら、生徒が

「この解答が違いますよ」

と確かにこの解答はおかしい。そして、赤本を出している出版社に問い合わせたところ翌日電話がかかってきました・

「解答が間違っていました。おっしゃる通りです」

と。もちろんいつもこんなことが起こるわけではないでしょうが、赤本も完璧ではないです。

特にたくさん受験する公立高校の入試問題やセンター試験といったものであれば解答が公開されています。

ですから問題はないかも知れません。ですが、私立中学、高校だったり、解答が公開されていない学校だったりしたときはその解答が正しいかどうか注意が必要です。

さらに、大学入試で国立大学の2次試験は出版社によって回答が異なります。

特に記述式問題は出版社によって解答が大きく異なりときがあります当たり前ですが大学の場合はすごい数の大学があります。

解答が出されている場合はいいのですが、解答が出されてない場合は出版社の執筆担当者が解答するわけです。

もちろん1冊2冊であれば、みんなで協議して、丁寧に対応するのでより精度が高まるでしょう。

が、あまりにたくさんあると中には違ってくるものもあります。実際に記述式での解答を見ると大きな違いが見られます。

だから解答を複数に見比べてみる

過去問検索すると大手の予備校が出しているものがあります。そういった場合にはいろいろな学校の過去問を印刷して見比べるようにしてください。

そして、どれが合っているのかを確認しないといけません。

「そんなこと言っても確認できない」

という場合は学校の採点基準があればそれに照らし合わせて考えるしかありません。

3人に聞いた答えの違い

センター試験が終わって二次試験の記述対策をしていたときの話。息子は高校の数学の先生に過去問の添削をお願いしました。

しかも3人も。そうすると次のような答えが返ってきたのです。

先生A

「これなら大丈夫。合格する」

先生 B

「これではダメだ。不合格だ」

先生C

「これは前提条件が間違っている。それさえ直せばいい」

息子は誰を信じていいのかわからないという風になってきました。結局入試でポイントになってくるのはここの部分になります。

基本的に塾は不要ですが

単純に知識を覚えたり、トレーニングを積んだりするだけだったらやる気のある人であれば、勉強も1人でできることは可能です。

今は無料で動画も見ることができますし、安い金額で授業の動画を見ることができます。

だから自学が可能です。ですが、できない部分があります。それが記述です。記述式問題や作文といったものは実際に書いて添削してもらわないと力がつきません。

だからこそその部分に関しては塾は必要です。これは大人も子どもかわりませんし、解答してそれを添削してもらうその繰り返しで、力はつきます。

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