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成績が振るわない子に必要なもの。ドラゴン桜から学ぶ成績アップの秘密。

堀哲嘉

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成績が振るわない子には「がんばれ」ではなく、具体的な勉強方法を示して成績が上がるイメージをわかせることです。

ドラゴン桜が希望を与えた理由

以前に「ドラゴン桜」という漫画のおかげで東大志望者が増えたようです。

が、実際に東大に合格した人があの漫画の勉強法を使って合格したわけではないです。どちらかというと

「自分でも東大に合格出来るのではないか」

というきっかけを与えたことがあるようです。

成績が振るわない子に必要なもの

というのも、受験生で成績が振るわないお子さんをやる気にさせるとても大切な方法は、

「やればひょっとしたら出来るのではないか?」

という可能性を示してあげることが大切です。

「勉強しなさい。」
「勉強やらなければ。」

と親は注意したり、受験生の本人が焦っていたりしても何も結果は変わりません。

それよりも具体的に出来るスケジュールを作ることです。

特に苦手科目については

「どこをどうやってよくわからない」

というのが本音だと思います。それを克服する具体的方法が、

「克服するべき課題の細分化」

です。たいてい、この時期になって慌てて受験相談に来る方のほとんどがすべての問題を大きくとられすぎて一つ一つが明確になされていません。

私が指導する場合

例えば、

「家の子は社会が苦手なんです。これからどのように勉強したらいいのでしょうか。」

という相談が多いのです。そういった相談を受ける場合、私ならさらにその子の勉強上の問題を細分化します。

高校受験であれば

「お母さん、志望校は偏差値はどれくらいですか?」
「県でいうと真ん中ぐらいの学校です。」

「そうですか。すると得点的にいうと半分より少し上をとればいいのですね。」
「はいそうです。」

「それではつぎに質問ですが、社会のどの分野が苦手ですか?地理ですか?歴史ですか?公民ですか?」
「歴史は出来るのですが、地理が苦手です。」

「地理が苦手なんですね。それでは地理のどこが苦手なのですか?日本地理ですか?世界地理ですか?」

「世界地理が全然ダメです。どちらかというと日本地理がまだましです。」

という具合に質問をしてきて一つ一つつぶすテーマを決めていきます。

そこで、例えばこの子の場合でしたら、

「半分以上とれば合格出来る」

わけですから、「問題集の基本問題」だけどやるといい方法を採ります。
(その代わり、得意科目は半分以上とるようにします)

地理でしたら、問題集で大体120ページですから、基本問題だけだとその問題集のページ数の

「3分の1の40ページ」

ほどです。子どもと相談して

「どう?この問題集の基本問題を1日1ページだけ出来る?」
「1ページだったら出来る。」

という風に約束を取り付けて、それを毎日1ページずつしっかりとやらせます。
すると40日で終わることが出来ます。それを1回済むと今度は1日に2ページずつ同じ問題集を繰り返します。

今度は「20日」で終わることが出来ます。さらに今度は1日3ページずつやると「13日」で終わります。

こうやって考えると、地理の範囲をわずかな73日で終わることが出来ます。このように受験生に対しては具体的に

「どのページを」
「1日どれくらいの量で」
「どれくらいの期間」
「何回やるか」

を示してあると子ども自身が成績アップのイメージがわいて行動しやすくなります。

単に「勉強しなさい」という言葉ではなく、より具体的に、より具体的方法を示してあげてください。

わからないときはプロに相談してくださいね。

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