主語・述語から勉強するわけ。指導するときには最初からやります。そのわけです。
添削指導でよくやっているのが主語・述語からです。なぜ主語・述語から勉強をスタートするのか?それはその方法が一番近道だからです。
国語の勉強ができない子の共通点
国語の指導してると「できない子の共通点」というのがあります。
それは主語と述語がしっかりと捉えられないことです。もちろんこんな例だと誰でもできます。
【例】僕はのび太です
こんな文章だと誰でもできます。主語は「僕は」で、述語は「のび太です」。
塾で指導するのは、文法用に作られた「主語・述語」の問題からです。
そうではなくて読解問題の本文の中で主語・述語がわからないからです。だからこそ「主語・述語」からスタートします。
「それはできるので記述式問題からやってください」の間違い
記述問題を解いているとよく言われるのが、主語・述語からスタートすると
「そんなことはできるので記述式問題からやってください」
と言われることが多いです。そして残念なことにそういうお子さんは、問題がいつまでたってもできません。
その理由は「主語・述語を意識して解いていないから」です。
文法問題ではない「主語・述語の問題」
記述式問題ができないときは二つのパターンがあります。一つはそもそも答えがどこに書いてあるかわからない場合です。
そして、もう一つは答えはわかるがその書き方がわからない場合です。どこに答えが書いてあるかわかる場合は比較的点数は早く上がります。
というのは書き方を教えればいいからです。ですが大切なのはまずはどこに書いてあるか、文章全体の意味がわかることです。
それを理解するには、一文一文の「主語・述語」を理解する必要があります。具体的な例を見ましょう。
・象は鼻が長い
という文章を考えてみましょう。述語から考えてみると「長い」で。主語は「鼻が」です。
これは主語を「象は」と捉えてしまうと大きく間違ってきます。「胴が長い象」という風に捉えると文章の意味がわからなくなりますよね。
それと同じで、まずは「主語・述語」の意味をしっかりと押さえましょう。